【2023/6/24】育英短期大学『絵本学』でオンラインでの授業。MOMOのホスピタリティ
育英短期大学の「絵本学」の小屋美香先生から街の中で子どもに関する仕事をしている人に聞く「ホスピタリティに学ぶ(人を楽しませるための手法を学ぼう)」の授業の依頼を今年もいただきました。私たちのホスピタリティのひとつは赤ちゃんから子どもが自分で自由につくることができるおもちゃを勧めることです。学生さんに積木体験もしてもらいました。
みなさんの協力で新しい方法で授業
授業ができない⁈
授業の前の日の夕方、私は38度の熱が出てしまいました。「小屋先生!発熱しました!」と連絡。熱が出たので学校に入れません。授業は動かせません。急ですが小屋先生のご協力でオンラインで授業をすることにしました。
準備
学生さんに配布する授業内容のプリントは数日前にメールで送り印刷していただいてあります。当日利用のおもちゃは事前に用意してありました。そしてMOMO社長が当日教室に届けました。
オンラインの方法
コロナ禍にMOMOではオンラインで営業をしました。その時に利用した『ウエアーバイ』を使いました。MOMOウエアバイURLからクリックするだけで予約なくいつでも利用できるオンラインのシステムです。こんな急なことで役立つなんて新しい方法と経験に感謝しました。学校のパソコンにMOMOのウエアーバイURLをメールで送りました。※2023/0710現在はオンライン営業していません。
小屋先生が急なお願いをこころよくお受けくださり、オンライン授業の環境を教室に用意してくださいました。
皆さんの協力で実行させていただく大切な授業を噛み締めて私は、MOMO店内からオンラインで授業を叶えさせていただきました。
これからのほとんどの画像は小屋先生からいただいた画像です。この大切な授業で伝えたかったことを少しでもブログに残せればと思います。
おもちゃの話
100年使うたった一つの身体・運動のために
乳幼児期は身体とこころの基礎をつくる大切な時間です。100年も使うかもしれない、脳・運動・身体・感情を健康にとスペシャルアドバイザー(93才)と日々感じています。
1日1日、コツコツの体験で育つ五感・運動神経
「手」「口」「目」「鼻(香)」乳幼児用のおもちゃで様々なことを体験する(遊ぶ)ことで「脳」は様々なことを記憶して育ち、身体を動かし、運動神経は体験で育まれます。
能動的な行動を促すおもちゃ
遊び方を説明しなくても、赤ちゃんまでもおもちゃを見て遊び始めます。身体の発育のスタートに、こどものこころを動かし『聞く、見る、触る、持つ、にぎる、舐める、叩く』好きなようにチャレンジできる能動的な行動を促すおもちゃが必要だと思います。MOMOで一生懸命伝えています。
道具の使い方を教えてくれるおもちゃ
ハンマーのおもちゃ『ノックアウトボール』(1才・2才)
オンライン授業ということになり代表するおもちゃを主に1つ決めました。ノックアウトボールです。遊びとルールを守り道具を使う要素がこのおもちゃにはもりこまれているからです。
人類の進化と初めての道具
大袈裟ですが、赤ちゃんは人類の進化を辿っていると思います。人類は「こどば」「火」「道具」を使えるから知恵・文明を持っています。おもちゃはその道具のスタートです。
おもちゃとの出会いが、何ひとつ知らない乳幼児に、色々なことを知るきっかけとなります。
道具の使い方=遊ぶ+きまりを守る
こどもにハンマーはあぶないです。あぶないものこそ、大人が決まりを守って楽しめるように教えてあげなければなりません。「できること」と「できないこと」人間のルールを知る守るきっかけもおもちゃの大切な役目です。
- ハンマー:危ない道具 叩いて良いところと叩いては駄目な場所が分かる様になる。(ルール)
- ボール:投げてはいけないことを知る。転がして遊ぶ。(運動)穴にはめる遊びを楽しむ。(パズル・かたち)
- 叩く:ハンマーでボールを叩ける=自分の手・ハンマーの長さ・ボールの3つの距離感を操れるようになる。(距離感覚・運動神経)こどもの運動神経の発達が見える。
- ある・ない:ボールが入る・見えなくなる・出てくる。ボールの移動とボールの記憶を楽しむ。
【私たちの特徴】対象年齢で紹介する『おもちゃの年表』
良いおもちゃに年齢なんてありません。おもちゃは様々な年齢で(大人でも)楽しめます。でも、お客様がおもちゃと出会いやすいようにMOMOではおもちゃを年齢で紹介しています。MOMO店内は年齢と遊びの種類で配置、紹介しています。
私は27年間お客様からの「○才のおもちゃを探しています。」「○才の時このおもちゃでよく遊んでいました。」「○才の時。。」おもちゃのお話を聞いています。この年齢でどんな遊び・おもちゃを楽しんでいるかを聞いています。おもちゃを探す人にお話とおもちゃのバトンを渡しています。
MOMOのホスピタリティ
様々な方法で1人1人に伝えること、届けること
1996年から実店舗の営業・2010年からオンラインショップ・2006年頃からホームページ・ブログ、SNS・YouTube・ロゴ・オリジナル冊子・貸切プレイスペース等、アナログやデジタル、体験。MOMOでは様々な方法でご家庭の扉へおもちゃとおもちゃの情報を届けています。
YouTubeで世界のどこからでもおもちゃ屋のドアを開けてもらおうと制作をチャレンジしています。
時代を見ながら、時代に合わせ、それでも『ひとりひとりの想いに合わせ』必要なものや情報を届けたいと思います。
街の中で誰でもおもちゃを探す時、ドアを開ければ教えてくれるお店MOMOがあります。
私たちの学びとおもちゃの体験と、長い年月の子どもとお客様から教えていただいた体験をみなさんに伝え良いおもちゃを渡すこと、それが私たちの役目、MOMOのホスピタリティ、人を楽しませるための手法です。
積木体験
自分の発想の表現をする積木遊び
華やかで可愛いおもちゃ、楽しく遊べる様にできているおもちゃに溢れている現代です。だからこそ、何にもない白い画用紙の上に自分で自由に描くことや、積木で自分で好きなように表現する遊びの大切さを感じています。
そこで授業で積木体験をさせていただきました。
突然積木で遊べるの⁈
木箱に詰まった積木。かたちだけ。積木は動いてくれません。自分で想像して積木を並べなければなりません。これで何かが作れるの?
初めて積木で遊ぶ学生さんもいます。急に自由に積木で作って遊ぶのでしょうか。私は「あー教室へ行きたい!」と思いました。心配でした!
私の代わりに急遽、6人のこびとさんに教室行ってもらいました。
学生さんに「このこびとさんに世界を作ってあげましょう。」と画面越しに教室の学生さんに言葉がけをしました。
積木で作って遊ぶ
心配をよそに、学生さんたちは作り始めましたよ。
作り方はありません。自由に、気持ちのままに、形の偶然を楽しんだり。
小人さんも楽しそう!
四角や形が、いきいきと動き出しました。色々な建物、木、お家ができました。
素材を見て発想そして「光」と「形」で遊ぶ
アクリル積木を窓辺で積みだしました。
「小屋先生、影もキレイですよ!」学生さんの発見に先生もシャッターを押しました。
「光を通すとキレイかもしれない」子どもたち(学生さん)が、自分たちで発想し、想像と行動をして作ることを短い時間で体験してくれました。
りんごも特別に輝いていました。
MOMO店内からの授業をありがとうございました。
私は店内からの授業でしたが教室に一緒にいたような気持ちでした。小屋先生がパソコンの向きを変え学生さんの様子を見せてくれました。先生も学生さんもパソコンに向かってお話をしてくれました。私はそこにいないのに小屋先生と学生さんが授業を同じ気持ちで作ってくれました。本当にありがとうございました。
頼りになるモノ(積木)ごくろうさま
今回の主な積木はデュシマ社の積木を使用しました。先生と学生さんたちの行動力が一番ですが、作りたいと感じさせてくれた積木と思う様にキレイに作れる積木に良い玩具であることを再確認できました。
携帯電話を利用、画像を残す
今回は学生のみなさんに携帯電話のカメラで授業中に積木を撮ってくださいとお願いしました。箱に詰まった、ただのかたちが様々に変わる様子を撮って残してもらいたかったのです。作るのも体験です。作るのを目の前で見るのも体験です。残った体験画像が新しい保育での体験に繋がるように。
積木を箱に詰め戻して片付けて授業が終わりました。
ありがとうございました。
授業の依頼を受けることで私はこどもとおもちゃのこと、影響をもらった人のこと、今の仕事のこと、家族のこと、全てを改めて見つめ直すことができます。
育英短期大学小屋先生から街の小さなおもちゃ屋に素晴らしい機会をいただきまして本当にありがとうございました。皆さんの学校での学びが未来に続きますように。
そしてどんな状況にもこころよく対応して応援してくださる小屋先生に本当に感謝いたします。ありがとうございました。
MOMO 店長 茂木しづ子
使用したおもちゃについて
下記にMOMOオンラインショップのリンクを貼りました。各製品の詳しくが載っています。どうぞ積木選びの参考にしてください。