『せきたんやのくまさん』と一緒に、街のお店のホスピタリティ。-育英短期大学保育学科『絵本学』の1コマで講師をしました。
2021年1月23日(土)、育英短期大学に行ってきました。
育英短期大学保育学科「絵本学」「認定絵本士」の資格取得の授業の中の『感性を磨く:ホスピタリティに学ぶ』というテーマで講師をさせてもらいました。
新しい学科の中の、新しい授業の依頼。「どうして、私なんかを。。?」と不思議でしたが、ありがたくお受けしました。
今日はその「ホスピタリティ」について考えたお話しと、こんな素敵な機会を頂いた小屋先生への感謝のお話しです。
MOMOのホスピタリティ=「人を見て法を説け」byスペシャルアドバイザー
授業で何を話そうかな、と考え、
私はまず『ホスピタリティ』という日本語から調べました。
ホスピタリティ=「もてなし」。
私が?学生さんにおもてなしの話?出来るのかな…?
「私たちMOMOのホスピタリティは、どんなだろう?」
私は何日も家で考えました。
家には89才の母がいます。母は小学校教諭と特別支援学校での教諭を勤めました。
だから母は私が学校にお話に行くことをとても喜んでくれました。母は私に授業の講義の内容をしっかり計画作る様、厳しく私に言いました。
母は元気のない時も、教育の話をするときは生き生きとします。母はMOMOのお店を教育的視線でいつも助言してくれるMOMOスペシャルアドバイザーなんです!
MOMOは、街の中でお店を開いています。子どもを育てる時に、おもちゃが必要と感じた時、街の中に、誰でも、いつでも開けられる子どもの遊びの時間の為の「ドア」があります。
ドアを開けるとおもちゃがずっしり並び、その中に人(私)がいます。
その人は、子どもの年齢の心や身体、運動の発達を知り、おもちゃのそれぞれのねらいを知り、おもちゃを必要としているそれぞれの人の必要なおもちゃを紹介しようと日々お店を開いています。
この話しを聞いて、MOMOのスペシャルアドバイザーは私に言いました。
「MOMOは『人を見て法を説け』そういうおもちゃ屋だね。」
「学校の先生も、それぞれの一人ひとりの子どもをみて「百人十色」の子どもたちにどのように教えるか、一人ひとりへの教育をしているんだよ。」と言いました。
一人ひとりにお店に来たお客様に、おもちゃと遊びを紹介すること。
これが私たちのお店のホスピタリティです。
学生さんたちに何を伝えたらいいのか分かりました。
『せきたんやのくまさん』と一緒に。
「認定絵本士」の資格のための講座です。『せきたんやのくまさん』の読み聞かせからお話しを始めることにしました。
まちの家家に「馬」と「荷馬車」で石炭を届けるくまさんのお話しです。
暮らしの中で、お店の人が街の一人ひとりに必要なものを届ける様子をまずは絵本から感じてもらいました。
子どもをいつもの安心できる暮らしで包み込むようなこの絵本。子どもはこの絵本が大好きです。子どもは暮らしが大好きなんです!
2021年、MOMOの「馬」と「荷馬車」は。
MOMOがお客様におもちゃを届ける方法は「お店」から始まりました。
そして今、くまさんが「馬」と「荷馬車」で家家に声をかけていたことが、インターネットでもできるようになりました。
MOMOは時代の中で、様々な方法でおもちゃと遊びを伝え、届けるチャレンジをしていることを学生さんにお話しました。
どんなに時代が変わっても、「馬」と「荷馬車」がインターネットに変わっても、一人一人のために人から人へは変わりません。
1996年から、ご紹介しているおもちゃも変わりません。
方法は変わっても気持ちは変わりません。色んな方法でこれまでもこれからも一人一人に届けたいと思います。
私たちの気持ちと今の方法、「今の馬と荷馬車」のお話しさせてもらいました。
学校も、授業も。やっぱり人が一人ひとりのために作っている。
授業の後、学生さんから授業の感想をいただきました。
こんな感想ももらいました。
『一人ひとりに合った「もてなし」の気持ちを大切にできる保育者になれるよう頑張りたいです。』って。
こういうことか!
「絵本士」を目指す学生さんに、学校の先生でない、街の中の子どもに関するお店が『感性を磨く』『ホスピタリティ』講義の1コマの理由がわかりました。
私も、約40年以上前に、学生さんが座る席にいたのです。学校で学び、先生の声が私の中にあり、今でも社会の中で生かしているのです。
私の今までの保育や教育の学びと、お店の中で子どもとお客様から学んだ体験で、どのようなホスピタリティ(おもてなし)でお客様をお店として楽しませているか。
これから保育士になる学生さんに伝える機会をもらえて本当によかったです。
スペシャルアドバイザーの母にも感想を読んでもらいました。
授業の感想を読んだ母が私に、「合格」!と言いました。
「伝えられたね。」と。
この授業、学生さんにMOMOのホスピタリティを伝えるためにまとめましたが、完全に私自身のためになりました。
私もお店をして25年もの長い月日が経ちました。
育英短期大学の小屋先生からいただいた講義の内容を考える時間は、街でどんなことをして、これからどうしていくのかを考える私にとってのご褒美の機会となりました。
「絵本学」の授業に私をお誘いいただきました育英短期大学 小屋先生に本当に感謝いたします。
学校も、授業も。やっぱり人が一人ひとりのために作っていることを知りました。
小屋先生の絵本学の種まきは学生さんの中で花を咲かせ、実となり、また学生さんが未来に種を蒔くことでしょう。
ひとつひとつのお店がつくる「街のホスピタリティ」
街の中には沢山のお店、くまさんがいます。それぞれのホスピタリティを持って活躍しています。
コーヒー屋さんのホスピタリティ。料理人のホスピタリティ。看護婦さん、お医者さんのホスピタリティ。デザイナー、建築家の。旅館で働く人の。図書館の人の。音楽家、芸術家の。学校の先生の。政治家のホスピタリティ。
街の中で働く人はそれぞれの職業で、自分の人生で学んだことを街の社会の中で「ホスピタリティ」で自分を生かしている。
子どもたちの未来にも、お客さんそれぞれが必要な数の袋をドカン!(※絵本の中でくまさんが石炭を置く時の音)と置いていってくれるくまさんがいる。
ホスピタリティでこころ輝く暮らしの街でありますようにと願います。
TOYS&GIFT MOMO 店長 茂木しづ子
文・写真:茂木しづ子
※講座中の写真は小屋先生より頂きました。
編集・講座構成:茂木成美
TOYS&GIFT MOMO
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