保育士さんの卵が「積木で遊ぶ」!MOMOでおもちゃの授業。
ありがたいことに、MOMOのおもちゃを見学する、保育短大のゼミの授業があります。
前回までは学生さんにボードゲームを体験してもらっていましたが、今回は先生にお願いして、初めての試み、学生さんに「積木遊びの体験」をしてもらいました。私としても大きなチャレンジでした。
おもちゃ屋でおもちゃの授業
◎学生さん、MOMOの店内でおもちゃと出会う。
学生さんが授業としてMOMOに来てくれます。保育園でも使っている子どもの発達におすすめのおもちゃを、見るのが始めての学生さんに、手にとって見て・体験してもらうことが出来ます。若い保育士さんの卵に、おもちゃと出会ってもらえる嬉しいありがたい授業です。
この日は保育短大から12名の学生さんがやって来ました。
学生さんたちは、子どもの様におもちゃで遊んでいます。学生さんの心はこどもに近いことを感じました。
◎エルデで「積木遊びの体験」
次は、エルデに移動し「積木で遊ぶ」体験です。
先生が「積木で遊べるかしら。」と。学生さんに聞くと、「積木。。保育園で遊んだかな?」、子どもの頃、遊んだことがない方もいそうです。
急に「自由に遊んで」と言われても、遊べないこともありますよね。一応、そんな時のためにボードゲームも用意しておきました。
「こちらです。後をついて来てくださいね。」
先頭にいた私の後ろで、学生さんの声が聞こえます。「きゃー!」「かわいい!」エルデの庭かな?飾った積木見てくれてかな?
学生さんを迎える前日からの準備
入り口・庭から見えるような位置に積木を組んで作りました。
「入る前に気持ちがワクワクしてもらえるといいな。」「積木の特徴がわかるように、簡単に作っておこう。」と↓
大切なのは遊ぶ環境(空間)と、遊びたいと思う物の魅力です。箱に詰まっているだけでは、学生さんの心を動かせません。
箱に入った積木は、立体になると魅力が伝わりやすくなりました。
学生さんの「積木遊びの体験」スタート。
全員がエルデに入ると私はそれぞれの積木の特徴の説明と、遊びの提案をしました。
- 4cmの積木でビー玉が転がる道を作りましょう。
- ドミノで長いコースを作りましょう。
- カプラで「積む」をチャレンジしましょう。
- フレーベル積木でこの子(小さな人形)たちに、街を作ってあげましょう。
やりたいものをそれぞれ選び、学生さんたちはもりもりと遊び始めました!
こんなに、作るんだ。と私は驚きました。
実は私は前日の準備の時に、困っていました。
集まるの子どもたちではありません。学生さんです。この“収まった四角い形だけの「形」”で遊べるのかな…。とドキドキ不安でした。
が!
このパワー、エネルギーが子どもの波長に似ています。チャレンジ。工夫。想像力。計画的に。遊んでいます。
遊んでいます!
・「4cmの積木でビー玉が転がる道を作りましょう」
こちらの学生さんは4cm基尺の「アルビスブラン積木(中)」と「HABA組み立てクーゲルバーン」を組み合わせて玉の道を作っています。
試行錯誤。
最後にビー玉を流しました。ベルがチーンとなりました。
・「ドミノで長いコースを作りましょう」
こちらの学生さんは「ドミノ」のコース作り。
さっき急に遊ぶことになったのに、「色を分けて、起伏をつけて、コースを設計」自分たちで計画しています。真剣です。
最後に全員でドミノが倒れる様子を見る予定でした。
しかし途中で黄色い色のドミノが並んだ後の完成直前に、カラカラと音をたて見事に倒れてしまいました…!
またチャレンジしたくなる子どもの気持ちわかるね〜。
・「カプラで積むをチャレンジしましょう」
こちらの学生さんは「カプラ」を積んでいます。
私の見本はざっくりと積んだだけ…だったのに、学生さんは美しく6角形に積み始めました。
それも、美しく、丁寧に。
みんなが塔の中を覗いています。
中も、きれい!
・「フレーベル積木でこの子たちに、街を作ってあげましょう。」
3.3cm基尺の「フレーベル積木シリーズ」は想像力で遊ぶ積木。
突然白木の積木で「何かを作ってください」と言われ学生さんが作れるでしょうか。心配です。そこで、配置玩具(小さな人形)の力を借りました。
「この子たち(配置玩具の人形)に、街とか何か作ってあげましょう。」と言葉をかけました。
これで遊ぶ!と二人の学生さん。がいたのでほっとしました。
まずは、小人のメリーゴーランドが出来ました。それからアクリルの積木で汽車が出来、アクリル積木の青色で池が出来。
汽車のレールは、遊園地の周りを囲み。
遊園地の素敵な門を作り、
池には動物。あちこちに動物。
家族で遊園地、動物園に来ているそうです。
想像で、世界が生まれました。
「形」から様々な物語が生まれた時間
最後は全員で『片付け』をしました。片付けること、ここまでが積木遊びです。
片付いた後に、感想会をして、おもちゃの授業は終わりました。積木で遊べなかった時の為に用意しておいたボードゲームは使う必要は無くなりました。
たった10分ほど(そうは思えないほどの)の積木遊び体験の時間でしたが、皆さんもりもりと作り、それぞれにチャレンジをしていました。
ただの「形」、“収まった四角い形だけの物”は、学生さんの手で箱から飛び出し、こんなに様々な物語を作り出しました。
“これからの大人”に「作る楽しさ」を
大人が面白い!というものじゃなけれな、子どもも面白くないと思います。
そして、子どもがどんな風に想像して面白がって遊んでいるのかを知ることも、そのあそびから何が生まれているかを知ることも子どもの心の目線になった時にわかることがあります。
これから保育士になる学生さんが「作る楽しさ」を知ることには大きな意味があります。
子どもと同じ心・想像力で、楽しむことができる。若い人が保育士として必要だと感じました。
皆さんが素敵な保育士さんになった姿が目に浮かびました。
そして、おもちゃ屋で、おもちゃの授業をしてくださる先生に本当に感謝いたします。
おもちゃの授業、ありがとうございました。
写真・文:MOMO 店長 もぎしづこ
編集:茂木成美
◎子どもが集まる場所の積木選び、ご相談下さい。
ただの『形』は、想像力で世界が生まれます。
子どもの想像力を育むために。子どもが表現するのに。置くだけで遊べる積木は、ぴったりの教材です。
保育園で、幼稚園で、教育機関で、子どもの遊ぶ空間で、積木の遊びをご検討の際は、どうぞMOMOまでご相談ください。
《おもちゃの授業でご紹介した積木》
→【MOMOオンラインショップ】MOMO取り扱い積木一覧
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