2016-02-15
《おもちゃ屋の旅①》-出発の巻-『世界に月はひとつだけ』
日本からニュルンベルクのトイショーに行くまで、
私たちは、家族三人で乗り物にのって目的地まで行きました。
乗り物ってすごいですね。子どもたちが乗り物に憧れるわけが解りました。
ニュルンベルクに着くまでの様子や思ったことのお話しです。
前日まで、私は15日間休むための、仕事の片付けと、忘れてはいけないことの記帳と
留守をお願いするためのMOMOの営業マニュアルづくりなどに追われ
旅行に関する準備は、スーツケースに持っていくものを用意するのがやっと、という感じで出かけてしまったのですが….
素晴らしい場所ばかりの旅でした。
フランクフルトの鉄道の駅
もっと、準備するべきでした。
ドイツ語会話テキストとか。。
ドイツ、スイスの地図とか。。
バルセロナのみどころとか。。
『娘の語学と行動力だけが頼りの旅』となりました。
2016年1月29日の午後『風の都』で遅いお昼ごはんを食べてから
MOMOの近くから路線バスに乗ってドイツに出かけました。
交差点の向こうには、建築中の 倉庫&事務所です。
帰ってきたらできているかな?
羽田の国際線、初めてでした。
新しくてきれい。
飛行機に乗る事態の不安を華やかさで消してくれます。
飛行機は苦手です。飛行機を降りたくなっても降りられないからです。
でも、沖縄に行く時に、娘に飛行機に乗りたくない理由を伝えたら
「地球からも、降りられないよ。」って言われてから、
「そっか。。」飛行機から降りられないことに私は納得できました。
地球も降りられない大きな乗り物でした。
ドイツフランクフルトまで、10時間以上の空の旅。
夜の12時のフライトにしてよかったです。私は寝ながらドイツへ向かうことができました。
夜中にふっと目が覚めました。飛行機から窓の外を見ると。
ん? なに? イカ釣り漁船がまばらに? きれい〜〜
飛行機の窓から見える壮大な真っ暗な眼下に
蛍が寄りそったような、美しい灯りが、あちらこちらに。
ここは、もしかして。と。モニターのスイッチを押して現在地を見ると
やっぱり。シベリアの町。町。町。 かわいい。
人が暮らしているあたたかい光。
小さな蛍のような輝きのささやかな灯りの集まりが、
広大な闇にちょっとずつかたまって、あちこちでキラキラしています。
下の光が町の灯り。上の白い光は月。右の黄色い光は飛行機のライトです。
実際は、ほぼ満月に近いくっきりとしたお月さまでした。
そして、その町の灯りの上で煌煌と輝いて町の灯りと飛行機を見ているのが “月” 。
いつもの私たちの町と同じあの “月”。
こどもが幼稚園児の頃、幼稚園からの帰宅が遅くなったある日、
小さな息子が、車の窓にはり付いて月を見ながら
「お月さま、お家までついてくるね。」って言ったことを思い出しました。
あの時のお月さまとおなじ月。お月さまは年を取らないんですね。
こんなに遠い遠い国の上にも、あなたなのですね。っと。
あたりまえだけれど、また、びっくりうれしいきもちになりました。
お月さまってすごい。お月さまって地球にひとつ。って。
それから飛行機の窓から、
夜が明ける前のスウェーデンあたりの海岸線の家々の灯りを頭の中で地図と合わせて楽しんでいると、
あっという間に、”降りたいと思うことなく” フランクフルトに到着しました。
フランクフルトの空港を出て、ニュルンベルクまでは電車で移動です。
フランクフルトの駅に着きました。
早朝の駅は、ひともまばら。
娘が切符を買います。
なんと、難しい自動販売機なのでしょう。
私にはまったくわけがわかりません。
電車に乗ったら、食べられないから、ホームの売店で何か買おうよ。
駅のホームの売店なのに
すごく美味しそう!
パンを持って、電車に乗りました。
まだ暗い空には、あのお月さま。やっぱりニュルンベルク行きの電車にもついてきていました。
席に着き、買ったパンをいただきます。
ズッキーニのパン。
なんて、美味しいパンなんでしょう!
レストラン以上の味。
ニュルンベルクの朝は暗い朝でした。
8時になってやっと明るくなってきました。
豊かな緑の大地が現れました。
家々の煙突から、煙りが出ている。
物語でしか見たことのない光景。人が生活しているいい景色です。
飛行機の窓の眼下と電車の車窓を楽しみながら、
私たちは、目的地ニュルンベルクのトイショーに到着しました。
大きな会場。朝はやくから大勢の人。
トイショーってどんなところなのでしょう。
初めてのニュルンベルクトイショーさあ!おもちゃを見に行きましょう。
あ!
なにも準備しなかった私ですが
行きの高速バスと、飛行機の中で準備したものがあります。
コレです。
メッセ(トイショー)の12ホールの出店の図面を娘がプリントしてくれていたので、
メッセ攻略法として、取り扱いメーカーにチェックし、コースを作りました。
このコース作りが、功を奏し、初めてで2日という強行スケジュールでしたが充実し、
メーカーさんにお会いすることが叶いました。
*
乗り物に乗ってこんなに遠くまで行くことができました。
そしてこの旅、私たちは電車を乗り継ぎいろいろなところに行きました。
たいしたことでないことも多いのですが、
忘れないようにそれぞれの時の思ったことをブログにしたいと思います。
また、つづきます。
文・写真:もぎしづこ
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