2015-12-04
『ヨルタモリ』の「くるみ割り人形」の工房を探してみました。
大好きな番組の中に見つけたサプライズ。
毎週楽しみにしていた番組が終わってしまいました。寂しい。『ヨルタモリ』です。
みなさまご存知タモリさんと、宮沢りえさんが架空のスナックで毎週豪華ゲストとおしゃべりする番組でした。
『ヨルタモリ』、もちろんトークやタモリさんのコントも楽しみなのですが、
実はおもちゃ屋には嬉しいものが登場していたのに、知ってますか?
あ!くるみ割り人形!
宮沢りえさんの右横にチラチラと映り込む場所にくるみ割り人形がいたのです!
ときどきちょっとずつ場所や位置を変えながら美しい着物の宮沢りえさんの横に毎週のように映り込むくるみ割り人形!びっくりでした!
『ヨルタモリ』が終わってしまってもう数ヶ月、くるみ割り人形など様々な木のおもちゃを生み出す村ザイフェンのことを考え続けていた日々の中で、密かに気になっていたこのくるみ割り人形のこと、調べてみよう!と思い立ち、撮りためていた録画を見ながら、『ヨルタモリ』で宮沢りえさんの後ろにいたくるみ割り人形の工房を探してみました。果たして見つかったのでしょうか?!
くるみ割り人形、いつも良い位置にしました。
気づけばいつもとってもいい位置にいるくるみ割り人形たち!
むしろちょっと嫉妬するレベルのいい位置ですよね!
最初はひとりだった。
録画していたヨルタモリを見返して、『ヨルタモリ』の中でのくるみ割り人形のことをまず調べてみました。
なんと初回からくるみ割り人形はいました!でもひとりでした!
宮沢りえさんとユザーンさんに囲まれても物怖じしないこの貫禄!
しばらくはこの赤い大きい赤いくるみ割り人形だけの回が続きます。
くるみ割り人形、増える。
あれ?!しばらくすると小さな青い子がひとり増えました!
赤い子の活躍が認められたのでしょうか?!青い子を従えるようになりました。
いつもいたかな?
すると、あれ、広辞苑?!
ある回では『広辞苑』が置いてありました。いない回もあったんですね!
これはこれですごい存在感ありますね。
ちなみにこのスナックは居抜きで入った物件なので、置いてあるものは「前の人が置いていったもの」だそう。(第一回より)
後ろの小物やレコードのジャケットはよく見るとちょこちょこ変わっているのに、何回か見ると気づきます。それだけでも楽しいです。
くるみ割り人形、専用の台をもらう。
いない回もありましたが、なんとくるみ割り人形たち、いつの間にか専用の台をもらったようです。
カウンターの上からちょっとずれて、専用の棚を使ってまで置いてもらったくるみ割り人形たち!よかったね!
結局、最終回までこの2人のくるみ割り人形、宮沢りえさんの横にいましたね。
なんだかとっても嬉しい『ヨルタモリ』でした。終わっちゃってさみしいなあ。。
質感的にドイツ・エルツ山地「ザイフェン」のくるみ割り人形であることはまず間違いなさそうです。
さて、最近ザイフェンのいろんなメーカー(工房)について色々調べている日々なので、やっぱり気になります。
「あなたはどこの工房の生まれですか?」そして、こんな手がかりを発見!
ん…?この丸い緑の台座…!!
丸くて緑!
「え?みんな同じじゃないの?」
いえ、実はくるみ割りの台座って意外と違うんです。
例えばこちらは本場ザイフェンのくるみ割り人形を展示している部屋のもの。
いろ〜んな顔、台座がありますね!
MOMOに来ているものでもいろいろな形が。
右端と左端が「ULBRICHT」、同じ工房でも四角だったり丸だったり。
中央は「OlafKolbe」、こんな色の台座もあります。
『ヨルタモリ』のくるみ割り人形は丸くて緑、MOMOで見たことある!
「いた!」
いました!『ヨルタモリ』の子と一緒の丸くて緑の台座のくるみ割り人形!
台座も同じ、雰囲気も似ています。早速調べてみました。工房まであと一歩!
丸くて緑の台座のくるみ割り人形の体を調べてみましょう。
台座の下に手がかり発見です!
しっかりと、ドイツ・エルツ山地生まれの手作りの作品であること、そして、工房の名前が刻まれています!
たぶん工房の名前だと思われる「HODREWA」という言葉を調べてみました。
すぐに検索!すぐに発見!
今時の調べかた、そうです、google先生に聞きましょう!
なんとすぐ出てきました!台座の裏のマークそのままのWebサイト発見!
いるいる!丸い緑の台座に同じひげの子たち!
工房の正式名称は「Holz- und Drechslerwaren Dieter Legler GmbH & Co.KG」。
台座に大きく書かれているLeglerは工房の主・DieterLeglerさんの名前のよう。
そして先ほどの「HO DRE WA」はおそらく「Holz- und Drechslerwaren」の頭文字のようです。
『ヨルタモリ』のくるみ割り人形は、「Holz- und Drechslerwaren Dieter Legler GmbH & Co.KG」、
Leglerさんの木と木工ろくろ製品の工房生まれのくるみ割り人形のようです!
調べていたら、Leglerさんの工房以外でも丸い緑の台座のくるみ割り人形を見つけてしまいました。
ザイフェン1女子力の高いクリスマス飾りをつくるメーカーRichardGlasserのサンタさんのくるみ割り人形。
『ヨルタモリ』のくるみ割り人形の顔つきで特徴的なのは「手描きのひげ」。
ひげもは木製のところも多いです。RichardGlasserのサンタさんのくるみ割り人形もひげが木のタイプですね。
MOMOにあるLeglerさんの工房のくるみ割り人形と、
Leglerさんの工房のWebサイトのくるみ割り人形と、『ヨルタモリ』のくるみ割り人形を比べてみましょう。
似ています!というか、同じです!
ほっぺたのピンクの丸いチークもいっしょですね。
台座の形・色+ひげ(書き込むタイプ&形)=
『ヨルタモリ』で宮沢りえさんの後ろにいたくるみ割り人形は、
ドイツ・エルツ地方『Holz- und Drechslerwaren Dieter Legler GmbH & Co.KG』製のくるみ割り人形です。
テレビの画面の中の、『ヨルタモリ』のくるみ割り人形の工房が無事見つかってすっきりしました!
しかもMOMOにもいるくるみ割り人形の仲間だったなんて!とっても嬉しいですね。
さて、今回の工房探しで気づいたことがあります。
くるみ割り人形、けっこう「和」に合う!
こちらも、もうMOMOに10数年いる『ヨルタモリ』のくるみ割り人形と同じ工房のくるみ割り人形。
今年のG.W.に伊勢崎の古民家カフェ『ほのじ』さん(※2018年現在、休業中)といっしょにイベントをさせてもらったときに、
『ほのじ』さんの築100年以上の古民家に置かせてもらった時の様子です。
和の空間の木の質感や壁の色、ほんのり薄暗い感じの空間にとてもマッチしていました。
『ヨルタモリ』ももちろんクリスマスの時期だけに放送されていたわけではありません。
いつもきれいな着物を着てらっしゃる宮沢りえさんの後ろで季節の違和感なく溶け込んでいる姿に、
くるみ割り人形ってなんとなくクリスマスのイメージですが、
クリスマスではない時期にも、チャーミングなインテリアとして素敵だと思いました。
今MOMOにいるLeglerさんの工房のくるみ割り人形
そういうわけで今MOMOには『ヨルタモリ』のくるみ割り人形と同じ工房のくるみ割り人形が2体います。(※2015年当時)
・くるみ割り人形 王様(小) 赤
・くるみ割り人形 王様(小) 白
ザイフェンには本当にいろいろな工房があって、よく見るとみんなちがう個性的なものをつくっていますね。
おもしろいです。
ぜひお気に入りを見つけてください。
→【MOMOオンラインショップ】くるみ割り人形一覧(※2018.12更新)
おまけ…
このブログを書いているとき、また画面の中に見つけてしまいました。。。
今度は、メグ・ライアンとトム・ハンクス主演の映画『You’ve Got Mail』の中に。。
メグ・ライアンが店主(役)のニューヨークの絵本屋さん『THE SHOP AROUND THE CORNER』、細かいところまでちゃんとかわいいお店です。
包装紙もかわいい!
小さなお店をしている人にはわりと示唆に富んだ内容なのでおもしろいですよ。
好きな映画なので何回も観ているのですが、なぜかこの調べ物をしている最中にふと見ると…まさか…
クリスマスの飾りつけ風景のときに。。。
あ!真ん中にくるみ割り人形。
『Holz- und Drechslerwaren Dieter Legler GmbH & Co.KG』のくるみ割り人形に似てるけど台座が四角!
すっごく気になりますが、またの機会に!(あるかな?)
実はいろんなところに、密かにいるくるみ割り人形や木のおもちゃたち。
みなさんもぜひ注意深くテレビとか映画とか、画面の中にちょっと映るものがいろんな発見のはじまりになるかもしれませんよ。
ザイフェンには他にもいろいろな工房があります。
いろいろな工房について各工房のWebサイトを見ながらご紹介するブログも書きました。こちらもぜひどうぞ!
【ブログ】ザイフェンの木のおもちゃが「美しい」理由
文・茂木成美
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