2015-08-31
【モンテッソーリ教育お話会 父親編】『地球ものさし』を受け取った夜
第3回 モンテッソーリ教育のお話し会がMOMO店内で開催されました。
題:『父親の役割』
st.ボスコ子どものいえ 鎌田 文先生の講演です。
8月の夏の日の夜
お父さんと、保育に携わる男性がMOMOに集まり
モンテッソーリ教育のお話しを聞きました。
『父の役割』の
大きな話を聞きました。
先生のお話しと私の感想と、様子を少しだけブログにさせていただきます。
(鎌田先生のお話しを思い出して私の言葉に変えて文章にしています。ご了承ください。)
マーク: 先生の話や先生からのテキストの中の鎌田先生言葉の引用に付けました。斜めの字体にしました。
8月20日 木曜日 MOMO閉店後の夜7時30分
おもちゃ屋MOMO、今夜は、お父さんのための『お話し屋』となりました。
モンテッソーリ教育の『父親の役割』のお話しと質問の会の夜となりました。
モンテッソーリ教育のお話し会 題『父の役割』が始まりました。
お仕事帰りのお父さんと、保育に携わる男性の方にご参加いただきました。
MOMOで、初めてのお父さん、男性の会です。
全員で11名。子どものためにと、モンテッソーリ教育のお話しを聞きました。
いったい『モンテッソーリ教育』とはどのような教育なのでしょう。
どのようなお話しなのでしょう。
生命の歴史
なんということでしょう!
今夜のお話しは、地球上の『生命の歴史』のお話しでした。
写真がボケていて申し訳ありませんが、テーブル上に長い年表を広げての説明とお話しでした。
地球に生命が誕生した頃は、父、母、はありませんでした。(性別のない時代)
しかし、地球上で生き残るために、全く同じもののコピーではなく、少し違う方が、生き残る可能性が高いということで、
地球のこのあたりから、男女という性が生まれて。。
地球上のここまでこの生き物がいて。。この植物はこのように変わって。。
この生き物はここで、このように変わって。。。
恐竜は、生きる場所を空に変えて。。
鎌田先生は専門的な表現で
地球の生命の歴史を、私たちに丁寧にお話ししてくださいました。
それは、途方もなく長い長いお話しでした。(30分くらいでしょうか。)
私たちは、『父親の役割』の専門的な話を聞くと思っていましたから。。
お話しを聞きながら私は不安に思いました。
年表の最後に人類が出てきて、鎌田先生の『生命の歴史』の話は終りました。
地球の生命は、こんなに長い長いゆっくりとした進化をしてきました。
地球に適して生きられるように生命のかたち変えてきたのです。
そして、今があり、これからが続くのです。
失敗して、失敗した原因が強くなって、強くなり生まれかわる。
全ての地球上の生き物が、地球の上でゆっくりと進化をして生き続けている。滅びている。進化している。
恐竜も、化石も、地球のここであった本当の事実なのです。
このような大切なことを私は、お話しを聞いて “今” と結びつけることができました。
そして、あなたの『こども』のこと
質問の時間にお父さんから質問が出ました。
「子どもが大人になるまでの時間・様子は、この地球の生命の歴史の年表と重なるということですよね。」と。
その通りです。そのようにお考えくださっていいと思います
この進化の年表に子どもを置いてみましょう。
こどもは、お腹にいる時は、さかなのようでしたね。
お腹の中で泳いでいた時代、初めて鼻で呼吸した時代。4つ足の時代から二足歩行の時代。
子どもは、この年表の人類の進化とおなじ事を、生まれてから一日一日。自分一人で進化しているのです。
子どもが、大人になるまでは、
無数の失敗をしっかり体験することで成功し、成長します。
子どもの失敗の体験が大きな意味のあることであることを知ってください。
お父さん。子どもがゆっくり成長するのを待ってあげてください。
子どもを見守り側にいてあげてください。
生命の歴史は教えてくれる
生命の歴史の話をしたのは、
大人たちが、自分が生命である事、地球の自然の中の一部であることを忘れてしまっているから起こる子どもとの関係があまりにも多いからです。(鎌田先生作成のテキスト文引用)
様々な子どもに関するご質問があるかと思いますが、
『生命の歴史』を思い出していただくと、それぞれの問題の解決の道が見えてくるのではないでしょうか。
(鎌田先生作成のテキスト文引用)
大人の方であっても、立ち止まることがあった時。
ご自身の今を、進化の年表のどこかにどうぞ当てはめてみてください。
私たち大人が自分自身を年表の上に置いたとき、
今の苦しみがあるのは良い変化のために意味のあることなのかもしれません。
(人だけでなく、仕事や会社にもいえることのようです。)
『父親の役割』
子どもが、自分でできない事を、できるようになるまで見守ること。
『できるようになる』『解るようになる』その環境と時間を子どもに与え、見守る。
生命の歴史、進化には時間がかかるのですから。
子どもは、ひとりで進化を模索してひとりで自分で成長しているのです。
子どもの成長には、長い長い時間が必要なのです。
『父親の役割』は、どっしりとかまえ、ちょうどよい距離で見ていてあげることなのでしょう。
この夜、鎌田先生の『生命の歴史』のお話しを聞き、私はこのようなに思いました。
ご参加のお父さま方、男性のこころの中に、このお話しはどのように残ってゆくのでしょう。
私たちは、この日、鎌田先生から目盛が『地球サイズのものさし』をいただきました。
<鎌田先生のテキスト『父親の役割』より>
お父様が、大きな視点でお子様をご家族をしっかり支えてあげたらご家庭は安定するはずです。
私たち大人よりも、子どもは自然に近く神様に近い存在だと思います。
お子様との意見の違いがある時、本当に今の私たちの大人の常識を押し付けて大丈夫ですか?
もう一度ご自身の中の自然に問うてみてください。それから子ども達と対峙してみてください。
質問の時間
質問の時間は、お父さま方から時間が足りないほどの質問をいただきました。
↑写真の説明:「貸して」
写真は、先生が手を「貸して」と拍手して合わせる様子です。
「貸して」の言葉が言えない年齢1才児でも「物を借りる時にこのように手を叩いて、お友達にお願いしようね。」と、幾度か教えてあげると、借りたい時に、言葉ではなく、アクションで、「か・し・て」ができるそうです。
言葉が喋れなくても、理解ができ約束を守ります。
質問に対していただいたお話しを一部ご紹介しましょう。
叱ることについて
◯命にかかわること
◯他人又は自分を傷つけること
◯中傷すること 他人も自分も
鎌田先生は、この3つの事はしっかりと叱るということです。
叱られる理由、心を見ましょう
なぜその子が叱られる行動をするのかその理由を理解しましょう。探りましょう。
言葉にできない(しない)こどもの気持ちを読む練習をお父さんこの頃からいたしましょう。
思春期で、親と話さなくなった頃に、この練習が役に立ちますよ。
乳幼児のスマホの使用について
人生の最初に出会うモノは、立体の実像を!
立体識別感覚脳の健康的な発育を家族が守りましょう。
その他にもたくさん大切な質問をいただきました。
時間がもっともつとあればいいと思いました。
教育は社会へ地球へつながる
Googleの創業者 ラリー・ペイジ氏はモンテッソーリ教育の学校の出身という事が話題になりました。
地図上の点、ココを写真で撮って繋げたら。ここも撮って繋げたら。
真面目に全部撮ったらつながって、地球になった!
グーグルアース!地図、地球!なるほど!
やってみたい事をやってみたら、地球上の人々に喜ばれているグーグルアース!
興味と教育と仕事がつながっている!
ラリー・ペイジも、モンテッソーリ教育の先生から『地球ものさし』をもらったのに違いない・・♪
地球・気候・地域・人類・文化・・。
鎌田先生が着物を着てご講演されたことも私たちへのメッセージのひとつではないでしょうか。
人生の折り返し地点を過ぎても迷子になっている私が、このようなお話しに出会えることに、感謝しています。
私はこの日のお話しの中で、人は地球の自然の中の一部という考え方が、一番印象的でした。
人間は地球の邪魔は、しないように地球の上で生きていかなくてはいけないこと。
人類は地球に生き方を聞いて生きていかなければならないと感じています。
年表に長く人類の歴史が続くようにと願います。
お話しを聞いた夜から私はこのような、想いを巡らせている毎日です。
最後に、先生が最後におっしゃっていた言葉を。
「おひとり、おひとりのご家族の幸せを祈ります。」
7月に1回目2回目 8月のこの日が3回目のモンテッソーリ教育のお話し会。
最終回は、壮大な大きなお話しとなりました。
お話しをしてくださった、鎌田文先生ありがとうございました。
ご参加いただきました皆様ありがとうございました。
2015年夏は、お母さま、お父さまのための学ぶ会を企画しましたが、
一番、学ばせていただいたのは私自身でした。
ありがとうございました。
〜 st.ボスコこどものいえ 鎌田文先生が今回のお話しに参考にした本 〜
・「科学技術時代のこどもたち」中村 桂子著
こちらの本からヒントを得てお話しされたそうです。
・ラリー・ペイジ氏のモンテッソーリ教育のお話しはこちらのサイトに解りやすく載っているそうです。
お時間がありましたらぜひ読んでみてください。
写真・文 MOMO 店長 もぎしづこ
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