2013-10-07
『モンテッソーリを通して知るおもちゃ』で知りました。
子どもがおもちゃを使うって、どういうことでしょう。
この、おもちゃどんな意味があるのでしょう。
赤ちゃんの時は? 2才の時は? 5才なんですけれど?どんなおもちゃが必要でしょう?
私は毎日毎日。お客様と考えています。
手で、積み木を持つ赤ちゃん。
持ったら、お口に入れたくまります。
毎日毎日のそんな疑問。
答えはひとつではないけれど、
子どものことを教育の目で見て
毎日何十年も子どもに寄り添い、知っている
鎌田文さんにお話しを聞く会ができました。
秋の日曜日。
お母さんだったり、孫のためだったり、園児のためにと先生が、MOMOに集い
モンテッソーリ教育 St。ボスコこどものいえの先生、鎌田文さんのお話しを聞きました。
■お話し会のはじまり
いつもおもちゃが乗っているテーブルの周りに
みなさんが椅子を持ち寄り鎌田先生を囲んで座りました。
テーブルの上には
積み木はアルビスブラン社の積み木が並びました。
机の上のおもちゃは、MOMOでのベストセラーです。
買って良かった。のベストでもあるのです。
■鎌田先生のおはなし
鎌田先生は
みなさんに、“赤ちゃんになった”と思ってください。と言いました。
みなさんが赤ちゃんの気持ちになりました。
そして、積み木をみなさんが手の中に入れて、持ちました。
「みなさん。どんな、感じ?」
「ことばも、なんにも知らない、赤ちゃんのあなたが、手の中に何かを持ったら、どんな感じ?
重い?軽い?硬い?とがってる?
ことばは無いのだから。。
赤ちゃんは、感じています。
小さな手で、いっぱい感じとっているんです。」(鎌田先生)
「かたちのある物を、さわる。
ただ、さわる、口に入れる。確かめる。
このことが、触覚、そして立体識別感覚のはじまりです。」(鎌田先生)
積み木で、まだ遊べないんです。
投げちゃうんです。
積まないんです。
そう、おっしゃる方が多いのですが。
大丈夫ですね。
積まない時期こそ大切なのかもしれませんね。
ただ持つからが遊んでいるのですね。
こうして、3才から4才には立体識別感覚が育つのだそうです。
私たちが、積み木遊びと思い浮かべる使い方は
立体識別感覚が育った後の抽象化のあそびなのでしょうね。
「角柱を立てると、牛乳パックに見立てることもできます。三角を乗せれば屋根になってお家になります。
赤い屋根にも、青い屋根にもなります。白木の積み木は、想像性が育ちます。」(鎌田先生)
鎌田先生は 幼い時に感覚を育てることが大切とおっしゃっていました。
『聴覚 視覚 触覚』
積み木あそびは、赤ちゃんの頃は触覚のという意味のある遊ぶびなのですね。
プラステンを使って
同じ色を集めるのが好きになるお話しを聞きました。
「これは、秩序、同一性を楽しんで遊んでいます。」(鎌田先生)
この、秩序や同一性は言葉へつながっていくそうです。
赤を知って赤を赤という言葉とつなげます。
聴覚、視覚、触覚、立体識別感覚 などの感覚を、からだいっぱいに感じ持ち。
秩序、同一性、抽象化 でいっぱい楽しく遊び
それが、むりなく言葉となっていくと鎌田さんが言っていました。
「おもちゃってすごいのです。
おもちゃは子どもが育つのを待ってくれるのですよ。
なんども、なんどものくり返しの失敗を
なんども、なんどもさせてくれるのですよ。
子どもが作りだす答えをおもちゃは待っていてくれるのです。
失敗をくり返しさせてあげることを私たち大人にはなかなかできませんよね。
お母さん、おもちゃに任せましょう。」(鎌田先生)
そうに思うと、私たち大人は子どもの遊びを
少し離れたところから、見守っていてあげられますね。
こうして、赤ちゃんの時、持つだけや、なめていたおもちゃを
3才、4才になった時には、創造するものとして使うようになるのです。
■まとめ
赤ちゃんを連れてのお母さん。
お子さんが小学生のお母さん。
お家から椅子を持ってMOMOに鎌田先生のお話しを聞きに来てくださいました。
赤ちゃんのお母さんにも、小学生のお母さんにも
高校生のお母さんにも。
お家にあるおもちゃを見直したり、これからのおもちゃセレクトの規準にしたり、
人生のアドバイス的なこともキャッチできたりの時間となったらと思います。
『モンテッソーリってどのような教育でしょうか?』という質問に。
鎌田先生はこのように答えていました。(録音をしていませんので、私の解釈です。ご了承ください。)
モンテッソーリ教育では、ひとりひとりの観察を丁寧にします。
観察して統計をとります。
(年齢別のそれぞれの多くの)人間の統計。
その、観察、統計をもって、
ひとりひとりを見つめて育てる教育です。
人が生きていくための感覚を育てる教育です。
モンテッソーリ教育というとモザイクや数のことを連想していました。
私が知っていることはわずかな一部でした。
知的な教育の前の段階に
しっかりとした、感覚を育てる教育。
まずは、乳幼児期に十分な感覚を育てあげる教育と実感しました。
お話しを聞くって、実に面白い!
こんなに、おもちゃと長い間一緒にいても、新しい想いが生まれます。発見があります。
知らないこと、一部しか知らないことが、私にはまだまだたくさんあるようです。
『おもちゃに任せましょう。』(鎌田先生)
大変です!任せられるおもちゃをMOMOで紹介しなければ〜!
機会がありましたら、鎌田先生が教えてくれた
プラステンのお話しもブログにしますね。
お忙しい中、おもちゃのお話しをしてくださった鎌田文先生に感謝します。
そして、ご参加くださいましたみなさま、ありがとうございました。
また、つづきの予感です。 またどうぞよろしくお願いいたします。
MOMO 店長もぎしづこ
※こちらのブログは私の記憶と解釈で書かせていただいています。
間違いもあるかもしれません。ご了承願います。
■最後に、ふと、思ったこと
モンテッソーリ教育は
充分、感覚で耕した土地に、知的な種を蒔く。ということですね。(ちょっとへんな例えでしょうか?)
おいしい野菜が育ちます。美しい花が咲きます。
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